今季、B3アイシンAWアレイオンズ安城(現アイシンアレイオンズ)からB2山形ワイヴァンズに加入した五十嵐貴志(32)が、地元の声援に応える。身長196センチの“ビッグマン”が、持ち味のリバウンドでチームを勢いづけ、2年連続プレーオフ進出とB1昇格に向け、ブースターに勝ち星を届ける。
昨季、B3優勝を果たしたアイシンAWで五十嵐は37試合に出場。日本人選手トップの1試合平均2・9リバウンドをマーク。196センチの長身と当たり負けしないフィジカルを生かしてチームの優勝に貢献した。山形では、ここまで43試合中24試合に出場し、1試合平均1・5リバウンド。だが、前節香川戦ではチーム2位の4リバウンドと攻守に貢献。徐々にB2の舞台にアジャストしてきている。
ミオドラグ・ライコビッチHC(51)が目指す山形のバスケットを遂行する。五十嵐は、B2とB3の違いを「ヘッドコーチ(HC)やチームのバスケットを遂行する力」と分析した。「強固なディフェンスと全員が外角からのシュートが打てることが強み」と語る山形のバスケットを遂行するには、オフェンスリバウンド(攻撃側が奪うリバウンド)でチャンスメークし、ディフェンスリバウンド(守備側が奪うリバウンド)でピンチの芽を摘み取ることが不可欠だ。五十嵐は「僕がマッチアップする選手は外国籍選手になってくると思います。そこで簡単にやられないように身体を張る。得意とするリバウンドでチームに貢献できれば」と、自身の役割を再確認した。
地元の応援が原動力だ。五十嵐は「今は声を出せませんが、熱い声援をもらっていると感じています。コート外でも応援の声をいただけて、とてもうれしく思っています」と、ブースターに感謝した。第23節越谷戦で大型連敗がストップ。8日には22-23シーズンのB1クラブライセンスを獲得し、チームとブースターの一体感が増した。五十嵐は「会社を含め、スポンサーの方々、ブースターの方々のおかげでB1ライセンスの交付につながった。これからもチームを応援していただけるように、試合では熱いプレーを見せ、試合以外の部分でも地域に貢献できるように頑張っていきたいです」と決意を新たにした。選手、ブースターともにB1への意識が高まった今、日本人ビッグマンがインサイドで躍動する。【濱本神威】
◆五十嵐貴志(いがらし・たかし)1990年(平2)2月10日生まれ。山形県鶴岡市出身。羽黒高から神奈川大に進学。大学卒業後は、12-13シーズンからアイシンAWアレイオンズ安城に加入。以降9シーズン、アイシンAWでプレー。196センチ、94キロ。


