聖和学園(宮城)は、埼玉栄に72-71で競り勝ち、18年以来の初戦突破。U-17日本代表の上野心音(3年)が40分間コートに立ち、両軍最多40得点の活躍でチームを引っ張った。
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聖和学園が辛くも逃げ切り、全国1勝をもぎ取った。リードされる時間が続いた第2クオーター(Q)に一時3点差と追い上げたが、終盤にターンオーバー(ミスによる攻守の切り替え)から3点シュート(3P)を決められ、10点差で後半へ。それでも3点を追う第4Q中盤に上野の連続得点で逆転に成功。1点リードの残り21秒から始まった相手オフェンスでは、逆転を狙った3Pがリングをはじき、歓喜の瞬間が訪れた。
後半に入り、その輝きがさらに増した。上野は後半、前半の14得点を超える26得点をマーク。昨年の1回戦で安城学園(愛知)に敗れて以降は「試合でたくさん打つことを意識した」と、ジャンプシュートや3Pの精度を向上させてきた。7月のU-17女子ワールドカップ(W杯)でも積極的にシュートを打ち、得点できたことで自信がついた。W杯後の成長を民谷佳帆主将(3年)は「中に切れ込むよりはジャンプシュートの判断が多くなった。前向きなプレーで(チームメートが)ミスをしても『落ち込まないで』と言うことも増えた」と変化を認める。
6月の県総体は新型コロナの影響で満足な練習ができないまま迎え、決勝で仙台大明成に惜敗。小野裕監督(46)は「それ(敗戦後)から鍛錬して毎日頑張ってきたので、その成果を夏の分を含めて(冬に)2倍出せれば」と選手に期待を寄せる。24日の2回戦では、全国高校総体4強の東海大福岡と対戦。18年に並ぶ2勝をつかみ、冬をもっと熱くする。【相沢孔志】


