ウインターカップ最多20度の優勝を誇る能代工と能代西が昨春に統合してできた能代科学技術(秋田)は、宇都宮工(栃木)に75-103で大敗。相原一生主将(3年)がチーム最多20得点と意地を見せたが、統合後初勝利はつかめなかった。
第1クオーター(Q)の立ち上がりは、相原の連続得点で5-1と先行。しかし、そこから13失点し5-14。主導権を奪われ、じわじわと差を広げられた。第1Qを16-28。第2Qには33得点を挙げ、49-50と1点差まで詰め寄ったが、第3、4Qで離され103失点。第1Q以降、1度もリードを奪えなかった。相原は「第3Qまではプラン通りでしたが、相手に上回られました」と振り返った。3年生は能代工に入学した最後の世代だったが、主力の渡辺直洋(3年)、杉本唯斗(3年)らの欠場もあり、最後の大舞台で本領発揮はかなわず。相原は「悔しいです」と唇をかんだ。
新時代の幕開けだ。能代工最後の戦士たちが引退し、1月からは能代科学技術出身者だけのチームが始動する。この日、37分出場した相原に次いで34分以上コートに立った中野珠斗(しゅうと、2年)は、「来年は自分がキャプテンになる。2年生全員でチームを引っ張り、能代工の伝統を貫きながら新しい歴史をつくっていけたらと思います」と覚悟を示した。全国大会58度の優勝を誇る『能代工』のネームバリューにとらわれすぎず、目の前の大会に全力を尽くす。目標は全国大会のメインコート。中野は「まずは県新人を優勝し、東北新人に向けて頑張りたい。それが終わってからはインターハイでメインコートに立てるよう頑張ります」と意気込んだ。先輩たちの思いも胸に秘め、能代科学技術としての新たな時代を築いていく。【濱本神威】
◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送


