アランマーレ山形(V2・1位)がフルセットの末、姫路(V1・12位)に3-2で辛勝し、創部初のV1昇格に1歩前進した。
有村涼美(23)がバックアタック6本を含むチーム最多20得点、菅原里奈(26)はブロック6本を含む11得点と「攻守の柱」が機能した。創設8季目で初挑戦の入れ替え戦で、挑戦者として手にした1勝。今季最終戦も「全員バレー」で歓喜の瞬間を呼び込み、悲願のV1昇格を成し遂げる。
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2時間16分の激闘を制したのは、V2から勝ち上がってきた挑戦者だった。両者の意地がぶつかった第5セット(S)、14-14のジュースから先にマッチポイントを奪い、最後は前田美紅(24)のスパイクで先勝。ベンチの選手もコートに入って喜びを爆発させる中、北原勉監督(42)は雄たけびを上げて勝利を実感した。
「5S目にいったら私たちが取り切るとずっと話していた。フルセットまでいって、どう相手にアジャストして取り切るかというところで最後は取り切れた」
チームは今季、フルセットを5試合経験したが“全勝”。終盤の勝負強さを大一番で発揮した。
自分たちの戦い方で先手を握った。第1、2Sはサーブから始まるトータルディフェンスが機能。セッターの石盛めるも(24)が「入れ替え戦に向けてバックアタックを重点に置いていた。1、2S目は意識的に使えたことは良かった」と振り返り、試合前に「絶対に気持ちで負けない」と意気込んでいた有村が躍動。2季連続でブロック賞の受賞経験がある菅原は「V1相手に通用したことは収穫。明日も止めるのはもちろん、攻撃の部分でもっと存在感を出したい」と力を込めた。
第3、4Sは「勝利を意識したことによって安全なプレーになってしまった」と北原監督。それでも今季のテーマである、選手間の「自立と共有」が光り、追い上げムードの姫路に競り勝ったことは大きな自信になった。9日の一戦に勝利すればV1昇格-。絶対に譲れない一戦はこのメンバーで戦う最後の試合だ。指揮官は「創部8年目になるが(応援してくれる)皆さまと一緒に戦う全員バレー。とにかく挑戦者として元気よく、相手を上回る勢いで明日もやりたい」。有終の美を飾り、胸を張って酒田に帰る。【相沢孔志】


