1部最下位の花園近鉄ライナーズが計9トライを奪い、入れ替え戦2連勝で残留を決めた。

2部1位の浦安D-Rocks(ディーロックス)に7日の第1戦を36-14で勝利。本拠地花園で開催されたこの日の第2戦も前半5分に右タッチライン際をオフロードパスでつなぎ、ロックのワクァが先制トライ。5分後には日本代表CTBフィフィタが個人技でDFを次々と抜いて加点した。同25分には自陣からつなぎ、数的優位になって最後はSHゲニアが飛び込む。一時は20-0とリードするなど、前半だけで4トライを奪い27-14で折り返した。

浦安は後半に一時、6点差まで迫るも同18分にWTBラリー・スルンガがシンビン(一時退場)、同20分にはフッカーのフランコ・マレーが危険なタックルで退場。2人少ない状況となり、花園のクーパー、フィフィタと連続トライを許した。

花園はリーグ戦は開幕14連敗を喫するなど1勝15敗の最下位に低迷。オーストラリア代表SOクーパーが左アキレス腱(けん)断裂から復活すると、見違えるようにチームが変わった。

決戦前日の練習でも、花園の選手らは最後まで居残って練習を続けていたという。水間良武ヘッドコーチは「自分たちがやりたいラグビーを最後にしてようやくできた。選手たちを誇りに思う。練習でできることしか、試合には出ない。昨日も最後まで練習をしていた」と明かした。

フランカー野中翔平主将は「新しいことは何もない。スペシャルなこともない。ひたすら泥臭く、体を張ったことが勝利につながった。自分たちを信じられるかどうかは、自分たちにしか分からないこと」と努力の積み重ねが最後の最後で結実した。

浦安は1部昇格には22点差以上の勝利が必要だったが、花園の気迫に圧倒された。昨年、チーム再編をしたNTTだが、3部のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が2部昇格。浦安も昇格できなかったことで、来季は2部の6チームのうちNTTが2チームになる。