スノーボード男子ハーフパイプ日本代表でオリンピック(五輪)2大会連続出場の戸塚優斗(21=YONEX)が16日、埼玉県内での公開練習後、取材に応じた。「そろそろトリプルを打ちたい」。今シーズンこそ、大技トリプルコーク1440(斜め軸に縦3回転、横4回転)を決める。
昨シーズン、2連覇を目指し臨んだ世界選手権で6位に終わった。2回目の後、悔しさのあまり雪上にひざまずき、拳で何度も地面をたたいた。けがとも戦っていた。飛行機での遠征中、シートに座れないほどの痛みを臀部(でんぶ)に抱えながらの強行出場。なんとか滑りきったが、満足のいく結果は得られなかった。
この雪辱を胸に大技成功に向き合う。5月には自費で米・カリフォルニア州のマンモスマウンテンを訪れトレーニングを積んだ。「恐怖心はあったが、普通に打てた」と6回ほど試みて、2回着地させた。着実に“その時”は近づいている。
世界で数人しか成功者がいない妙技のためにはなりふり構わない。「それ(ルーティン終盤で出すこと)が目標だが、1番目の技にしてもいい。自分の中では大会で打つことに意味がある」と比較的容易とされるスタート直後に組み込むことも視野に入れ、なんとしても試合で決めたい思いがにじむ。
今シーズンは五輪、世界選手権ともに予定されておらず、ワールドカップ(W杯)をメインに戦っていく。「ワールドカップの全試合をがんばっていきたい」。12月7日に開催されるW杯シークレット・ガーデン大会(中国)に向け、スイス・ザースフェーでの合宿などで調整を続ける。


