リーグ連覇中の京産大が、関大に苦戦しながらも初戦を勝利で終えた。

立ち上がりは関大の勢いが上回った。関大は前半3分にフッカー垣本大斗(4年=石見智翠館)のトライで早々に先手を取ると、同8分に追い付かれるも、同12分にはプロップ宮内慶大(3年=東福岡)のトライで再びリードし、王者相手に互角以上の戦いを見せた。

しかしその後は京産大が息を吹き返す。同27分にWTB松岡大河(4年=東福岡)のトライとFB辻野隼大(3年=京都成章)のコンバージョンで同点とすると、同33分と38分にも追加点。前半を26-17で折り返した。

奮闘を続ける関大に苦しめられる場面はあったが、後半は関大に得点を許さず、2つのトライで勝負を決め、フランカー三木晧正主将(4年=京都成章)を欠く中でも白星スタートとした。

プレーヤーオブザマッチには、快足と華麗なステップで2トライを挙げて勝利に貢献した京産大の松岡が選出された。

初めての選出に松岡は「取ったことがなかったので、一番、目立つ気でプレーしました」と笑顔だったが、ここまでの大学生活は順風満帆とは程遠いものだった。

2年時から先発出場をしながら、3年時に右太ももの肉離れで戦線離脱。「そこから調子が上がらず、メンバーに入れなかった。昨季はメンバーに入れなくて、悔しい思いしかなかった」。元いた場所に戻れない、もどかしい日々が続いた。

最高学年となる今季、再び先発で戦う機会を与えられた。「めっちゃ緊張するタイプ」という松岡は、試合前もあまり眠れなかったというが「頭を打ったらスイッチが入るんですよね」という言葉通り、この試合でも一気に集中度を高め、トライを奪った。

試合には勝ったものの、初戦の出来にはまったく満足していない。「最初のプレーから圧倒して、先制トライを取るのが京産らしさ。今日はそれができなかった。自分たちの力の5割も出せていないぐらい」。関西3連覇と大学選手権優勝という目標に向け、次戦からの本領発揮を誓った。【永田淳】