6度の優勝を誇るBシード東海大大阪仰星(大阪第3)が大勝発進した。前後半ともに7トライで高川学園(山口)を圧倒。現チームは花園が初の全国大会出場で、高校日本代表候補もいない。いまだ成長を続ける「ダークホース」は元日の3回戦で、前回の準々決勝で惜敗した報徳学園(兵庫)とリベンジマッチを迎える。初出場の関大北陽(大阪第1)は天理(奈良)に15-27で敗退となった。

    ◇    ◇    ◇

栄光のジャージーは、今年も変わらず猛威をふるった。開始2分、WTB村岡のトライで先制すると、もう止まらない。前後半ともに7トライ、43点ずつ奪って高川学園を蹴散らした。

3トライの村岡は「初戦の硬さがあった。ディフェンスにフォーカスしてきたので、完封できたのが一番よかったです。細かい判断、細かいスキルのところがまだまだ。全力で修正したい」と満足しなかった。

現3年生が1年生だった年に6度目の花園制覇。泣く子も黙る名門だが、今回は様相が違う。1月の新人戦で大阪朝鮮に敗れ、選抜大会の出場を逃した。低迷した影響で、大阪予選では最強ライバルの常翔学園と争うことに。例年ならあり得ない2強対決に競り勝って、花園に戻ってきた。

試合後の取材エリア。主将の和田は、目の前の紙くずを瞬時に拾い上げた。率先したゴミ拾いもチームの決めごと。グラウンド外の行動を丁寧にすることで、プレーの気づきも生まれるようになった。

湯浅監督は「人としての成長が、今の結果につながっている。丁寧にプレーするようになりましたね。3年生は集大成というより、まだ成長している途中。まだまだ成熟できるように頑張ります」と見込んだ。

次は報徳学園とのリベンジマッチだ。前回の準々決勝で対戦して21-31で競り負けた。しかも14-0からの逆転負けだった。花園4度目の対戦で初めて白星を献上して、花園連覇の道が断たれた因縁の相手だ。「今日の1試合しか見ていなかった。次を見ていたら足をすくわれるので」と監督は次戦には言及しなかった。ダークホースから大会の主役に躍り出るか。元日から火花が散る。【柏原誠】

【日程・結果】全国高校ラグビー選手権