春の選抜大会を制覇した桐蔭学園(神奈川)と、前回大会王者の東福岡(福岡)が決勝に進出した。3大会ぶり4度目の日本一と今季「2冠」を目指す桐蔭学園は、大阪桐蔭(大阪第2)に25-0で勝利。7日の決勝は両校優勝となった10年度以来の“東西横綱決戦”となった。

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10-0の後半11分に2年生WTB古賀が決めたチーム2つ目のトライが、桐蔭学園の「王手」を決定づけた。中央でのラックからSH渡辺、SO萩井、FB吉田、WTB田中健想が流れるように左サイドへ展開。ライン際で受けた古賀が前方へ蹴り出し、一気に相手を追い抜いて転がるボールをたたきつけた。

「キックで裏を取るのは(2回戦の)松山聖陵戦でもやっていて頭にあった。うまく転がってくれて、3年生がつないだボールから取れて良かった」と喜んだ。

今大会8トライと躍動する古賀だが、現チームの始動後はボールが回ってこなくて悩んだという。その時に大切にしたのが、チームメートへの声かけだった。「どうしたらいいかと考えて、コミュニケーションを大切にするようにした」。それで状況が好転してきた。

今大会では初戦の2回戦で4トライ、3回戦で3トライを決めたが、準々決勝はノートライ。その反省から、この日は「ボールを要求することにフォーカスを当てて、タッチ回数を増やしていこうと臨んだ」。貴重なトライは、原点に立ち返ることで生まれた。

昨季は花園に来られなかったが、春の選抜大会では全国の頂点に立った。達成できた要因を古賀は「3年生全員がそれまで以上のリーダーシップで引っ張ってくれたから」と振り返る。その先輩と戦えるラストマッチは決勝に決まった。「あと1つ。3年生がつないでくれたボールを大切にして、最後しっかり取り切りたい」。古賀は決勝でもサイドでボールを呼び込み続ける。【永田淳】