バレーボールのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は18日、島津アリーナ京都で3位決定戦が行われ、サントリー・サンバーズ大阪がフーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)を3-0で下した。

9日に今季限りの退団が発表され、この試合がサントリーでのラストマッチとなったセッター大宅真樹(30)は特別な思いを持って臨んだ。

セットカウント2-0の第3セットで迎えたマッチポイントでは、ともに7年間プレーしてきたドミトリー・ムセルスキー(36)にトスを送り、試合を終わらせた。勝利を決めた場面に大宅は「最後の得点は自分の中でのシナリオとしては、ムセルスキーにあげると決めていた。彼とは7年の付き合いで、本当にいろんなことを教わったので、感謝の気持ちを最後のトスに込めて。最後に締めくくってくれたのが本当に良かった」と声を震わせながら話した。

試合が進むにつれて、どんどん感情が高まった。「自分らしく笑顔でプレーしようと思っていた。1~2セット目はそれができていたけど、あと1セットで終わってしまうとなると、すごく寂しい思いになってきた。(第3セットの)25点目に近づくにつれて、本当にこれが最後なんだと思い、かなり自分の中で(感情的に)来ていたものがあった」。試合後にはチームメートから胴上げされて、涙で7年間を振り返った。

退団についての複雑な思いも、言葉を詰まらせながら吐露した。「このチームが大好きすぎて…。退団すると決まったのは、自分の意思ではない部分があったので…。チームの方針というところで理解できる退団ではあるけど、もっともっとこのチームで世界一を目指したかったし、目指せるチームだと思っていた」。想定していなかった状況に困惑を隠さなかった。

それでも前を向いて動き出した。「今後(サントリーで世界を目指す)チャンスがなくなってしまったけど、次のチームに行って、そういったチームをまた作りたい」と語り、新天地での活躍を誓った。