前回準優勝の日本(世界ランキング5位)が、東京五輪銅メダルのアルゼンチン(同9位)に3-2で勝利した。

セットカウント0-2から3連取での大逆転勝ち。オポジット宮浦健人(26)がチーム最多の23得点。攻守の軸を担う高橋藍(23)は、流れを変える一打を決めた。予選ラウンド(R)通算成績は7勝3敗。開催国中国と上位7チームによるファイナルRは30日から寧波で行われる。

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セットカウント1-2で迎えた第4セット(S)。23-22と勝ち越した場面で、高橋が狙いを定めた。「あそこは1本欲しかった。自分が打たないといけないと思った」。相手を吹き飛ばす思惑通りのサービスエースをさく裂し、セットポイントを奪取。続く宮浦の強打でセットをタイに持ち込むと、最終第5Sも要所でブロックを決めて流れを呼び込んだ。

「最後の1点まで気を抜けない」とあえて意識していた真剣な表情は、相手のサーブミスで勝負が決すると満面の笑みに変わった。2時間半を超える熱闘に幕。「しんどい試合だったけど、チーム全員で勝ち取った1勝」と胸を張った。

「最後の1点」に向き合ってきた。昨夏のパリ五輪では準々決勝のイタリア戦でマッチポイントを握りながらも4度の逆転を許し、「あと1点を取り切れなかったのが全て」とセットカウント2-0からまさかの逆転負けを喫した。「一番意識しているポイント」と重点強化に取り組んできたのは攻撃力。昨秋から加入したサントリーでは、世界屈指のSVリーグの守備力に適応するためブロックアウトや軟打の精度を上げた。アタック決定率はリーグ日本人2位の54・6%を記録。「1点を逃していくと苦しい展開になるし、勝てる試合も落とす。取らなければいけない場面を取れるように」と意識し続けた。

本来の持ち味は、海外勢からも「リベロがもう1人いる」と恐れられる圧倒的な守備能力。再三の好守でピンチを救い、自身も「ディフェンスを強みとしてやっているアウトサイドヒッター」と自覚する。ただ、目標とするはオールラウンダーとして突き抜けた存在になることだ。「レシーブもできて攻撃力が高い選手は、世界で見てもなかなかいない。スパイクがついてくればトップ選手になっていくと思うので、攻撃の部分を上げていきたい」。日の丸の枢軸として、成長に妥協はない。【勝部晃多】

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