男子成年で小林朔太郎(25=雪印メグミルク)が合計274・0点で今季初優勝した。1回目99メートルで首位、2回目96・5メートルで逃げ切った。複合から転向して2年目の今季、最大の目標は26年ミラノ・コルティナ五輪での初代表入り。五輪の出場枠数や代表争いにつながる夏の国際大会グランプリ(9日開幕、フランス・クーシュベルほか)派遣メンバーに入っており、はずみをつける1勝となった。
◇ ◇ ◇
小林朔が五輪シーズン初勝利を挙げた。1回目は向かい風の好条件にも恵まれ、ヒルサイズにあと1メートルに迫る飛躍だった。気温30度の中でロックアイスを抱え、ゴルフ用の大きな傘で日よけしながら取材に対応。「日頃、練習で積み重ねてきたことを2本出せたので、そこが技術面で一番うれしいこと」と喜んだ。
ジャンプ選手としての意地を見せた。2位に入ったのは複合の山本涼太(28=長野日野自動車)。ジャンプが得意な選手だが、1回目、スタート位置の設定は3段分(1・5メートル)高かったものの、飛距離は100メートルをマークしていた。2回目も99メートルで迫られるも、0・4点差で逃げ切った。小林朔ももともと複合選手だったが、昨季からジャンプに専念。「スペシャルの人間(ジャンプ選手)として勝たなければいけないって意地になって飛んだ部分は少なからずある」と振り返った。
初五輪をかけた大事な戦いが始まる。日本男子の五輪出場枠は暫定で3にとどまり、最大の4枠に増やすためには、サマーグランプリ、冬のW杯での好結果が求められる。現時点の五輪出場枠配分リストで小林朔は日本勢4番手。小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹に続き、現在の同リスト37位から25位以内に浮上できれば、日本の枠は4に。自身の代表入りも、グッと近づく。「4年に1回しかないし、スポーツ選手として絶対に出たいところ。絶対に逃さないように、自分にも圧をかけて」。プレッシャーを力に変え、夏から五輪への道を突き進む。【保坂果那】


