24年パリ五輪代表のCB藤坂尚輝(23=大同東海)が両チーム最多の8得点を挙げ、「銀河系軍団」に強烈な印象を与えた。
前半開始早々に9メートルシュートで先制ゴールすると、力強く拳を握った。
圧巻だったのは後半。15-25の15分12秒以降、自陣で味方パスをもらい一気に敵陣深くまで走り込んで、ゴールを決めた。そこから驚異の4連続得点。結果は敗戦だったが、「(前半よりも)どんどん上がってきて自分の持ち味を出していけた」と振り返った。
藤坂にとって、このエキシビションマッチには特別な思いがある。
2年前、大学生ながら日本代表デビューしたのが、パリSG戦だった。「そこから僕のキャリアが急激に上がっていった。すごく感謝している大会」。21年の東京五輪に続いて36年ぶりに自力出場した24年パリ五輪でも日の丸を背負い、ゴールを量産しチームをけん引してきた。
ここまで代表通算75得点は、今大会代表チームで3番手につけるなど個人では豊かな成長曲線を描いている。しかし、今回、後半に見せた追い上げは「遅かった」と藤坂。「僕たちは勝ち負けの世界なので、誰が何点取っても、負けていたらダメだし、あまり評価できない」と厳しさを口にする。
9月6日からはリーグHが開幕する。
トニー・ジローナ監督(52)が「全日本だけではなく、(国内の)クラブでもレベルアップをして頑張ってほしい」とチームに呼びかけるように、シーズン中の成長も代表活動にとって不可欠だろう。
シュート13本を放つも、5本を外した藤坂も「大事な場面でのミスは命取りになる。もっと勝負どころで活躍できるようになりたい」と今回の敗戦と自身の反省をかみしめる。
28年ロサンゼルス五輪では8強入りを狙う「彗星(すいせい)ジャパン」のエースとして、再び国内で力を蓄える。【泉光太郎】


