ノルディックスキー複合男子で五輪3大会連続メダルの渡部暁斗(37=北野建設)が、26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)での食事プランを明かした。

31日、都内の食品大手味の素本社で、同社社員との交流セッションに出席。今季限りでの現役引退を表明しており「最後の五輪でのメダル獲得が最大の目標」と活躍を誓った。

目標達成に欠かせないのは、同社の「ビクトリープロジェクト」。瞬発力のジャンプと、持久力のクロスカントリーによる“二刀流”に挑むため、17年4月から食事面での支援を受ける。

18年平昌、22年北京はゼリーなどを摂取しながら戦った。しかし近年は、体重は変わらないものの「代謝が落ちている感覚がある。今まで食べられていた量がおなかいっぱいと感じる」と年齢による変化を実感している。

26年大会に向けてはプランを変更。2種目間の180分で「だし湯」に加えて、「パワーボール」と呼ばれるおにぎりなど固形物を摂取する。今夏には、来年の五輪会場で行われた大会でテストを実施。五輪本番と同様の食事を摂りながらレースを戦った。軽い身体でジャンプをしたあと、力を蓄えた状態で走ることができ「十分エネルギーを取れるし、すごくいいプラン」と手応えを感じた。

来年2月の五輪に出場すれば、6大会連続。14年ソチ、18年平昌では個人ノーマルヒルで2大会連続銀、22年北京では個人ラージヒルと団体で銅を獲得している。98日後に開幕する大一番へ「全盛期はとうに過ぎているが、そのまま終わるつもりはない。イタリアで季節外れの満開の桜を咲かせて終わりたい」と意気込んだ。

17年からサポートする同社の上野祐輝氏は「ずっと一緒にやっていて、変わらないのは探究心。『これでいいや』がない選手。ラストと決めた暁斗さんに1ミリでも役に立てれば」と伴走を誓った。