新旧の女子シングルスの世界ランキング1位対決で、現在の力の差が浮き彫りになった。
大坂なおみは現世界1位のサバレンカをこう表現する。「落ち着いてプレーできない。彼女とやる時の感覚は他のどの選手とも全く違う」。これで今季は3戦全敗となり、日本選手として31年ぶりの準々決勝進出はならなかった。
生命線の第1サーブは「重圧をとても感じた」ことで狂いが生じ、成功率53%にとどまった。第2サーブ時にはベースラインの内側に積極的に入ってきた相手のリターンで、打ち返しにくい体付近を狙われ、4度もブレークを許す。ラリー戦ではコート深くに押し込まれた場面で、次々にドロップショットを決められ、技の多彩さでも後塵を拝した。
注目カードによるセンターコートの夜の部で、今大会初めて女子の試合が選ばれた。派手な金のウェアで真っ向勝負に挑み、ほぼ満席の会場からは「なおみ」コールをたびたび受けた。自身初の16強入りで存在感は示し「ここを笑顔で去れることに満足している」。涙なく、記者会見場を後にした。


