スポーツクライミングの今季最終戦として日本で2年連続開催されている、世界最初の男女混合団体、国別対抗戦「ネーションズ・グランドフィナーレ」のボルダーで日本が2連覇を達成した。233・90点で2位の韓国(188・80点)に45・10点差をつけ、自国で王座を守った。
国別ランキング上位の強豪が世界から来日。米国、韓国、スイス、オーストラリア(ウガンダは出場辞退)をホスト国の日本が迎え撃ち、団体戦の世界一を争った最終戦で、やはりエースが結果を出した。
2024年パリ五輪(オリンピック)複合男子の銀メダリスト、今年の愛知・名古屋アジア大会では2連覇を果たした安楽宙斗(19=JSOL)が2年連続で参戦し、完登を連発。川又玲瑛(23=フリー)と、女子の関川愛音(19=フリー)中村真緒(26=日新火災)とともにスコアを積み上げた。
午前の予選は首位通過。午後の決勝は第1課題で川又が最初の完登を決め、安楽、関川も続いた。第2課題は4人全員が完登し、初挑戦で決める「一撃」も飛び出した。
最終の第3課題は、この大会の象徴とも言える男女1人ずつの混合(ミックス)。まず川又が完登し、関川も続いて9完登の圧勝劇を、観客席を埋めた地元のファンに披露した。
安楽「去年も今年も、自分のやることをやるだけだった。みんなでベストに近い成績を残せた。男女も抜け目なく強い、日本のボルダーの層の厚さを示せたと思う」
中村「実力的にも日本が1番で、今シーズンの上位…最も強いメンバーを集めているので、はたから見ても2連覇して当然とイメージされていた中、しっかり2連覇できて良かった」
長かった1年。有終の美を飾った安楽は今季も絶好調だった。ボルダーのワールドシリーズで第1戦から5連勝し、年間総合優勝を決めた。4年連続とともに史上初の快挙だった。
10月17日(日本時間18日)に米ソルトレークシティーで行われた最終の第6戦こそ優勝を逃して「年間全勝」という偉業は持ち越したものの、今年も世界一のクライマーが福岡に舞い戻り、日本を再びチーム戦の世界一に押し上げた。【木下淳】


