女子は浜松南が、11連覇を狙った浜松開誠館を62-56で破り、41年ぶり2度目の頂点に立った。試合序盤でリードを広げて主導権を握り、そのまま押し切った。男子は、藤枝明誠が95-62で浜松開誠館を退け、5年連続11度目の県制覇を果たした。男女優勝校は、12月23日に開幕する全国大会(東京体育館ほか)に出場する。【前田和哉】

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浜松南が、難攻不落の絶対的女王を破った。大会10連覇中だった浜松開誠館を相手に、常にリードを保って迎えた最終盤。最後は、相手の反撃を振り切って終了のブザーが鳴り響いた。ベンチ前に歓喜の輪が広がる。杉本貴央監督(38)は「実感が湧かない(笑い)。選手には感謝しかない」と目尻を下げた。就任8年目で、四半世紀以上閉ざされていた扉を開けた。

「入り」でのみ込んだ。第1クオーター(Q)。G金子莉央主将(3年)が決めた2本の3ポイントなど、シュートを次々とリングに沈め、21-9と走った。一時3点差に迫られたが、後半の入りとなる第3Qにも猛攻を浴びせる。チームで4本の3点シュートを成功させ、再び突き放した。

金子は「試合前から、みんなで『楽しむ』と言い合ってきた。ミスや追い上げられる展開もあったけど、入りから楽しんで強気にいけた」。PF相沢彩乃(3年)は攻守でリバウンドを何度も取り、相手の強みとなる球際やルーズボールでも全員が互角以上に戦った。つかんだ流れは、最後まで渡さなかった。

6月の県総体決勝では、35点差をつけられて完敗した。4点差の惜敗だった地区予選で感じた「いけるぞ」の希望は打ち砕かれた。それでも、この敗戦が一つの転機になる。例年、同大会後に大幅に引退する3年生が、今年はマネジャーも含めて8人全員が部に残った。同主将は「やっぱりリベンジしたいと、みんなが決断して優勝を目標にやってきた。みんなでやりきれて、すごくうれしい」。味わった悔しさを、うれし涙に変えた。

41年ぶり2度目の全国大会に挑む。現在のメンバーにとっては未知の大舞台となるが、金子は「最後まで楽しむことを意識して全員で頑張りたい」。相沢も「今のメンバーでできる最後の大会。ここまで練習してきたことを発揮して、強気に攻める姿を見せたい」と目を輝かせた。高校最後の冬。楽しみな続きができた。