昨季6位からの復活を目指す同大が優勝候補の天理大に屈し、開幕2連敗を喫した。

同大の完封負けはリーグ戦が8チーム制となった64年度以降で初めて。萩井好次監督(43)は「(トライを)取れるところで取れなかった。相手が粘り強かった」と振り返った。

優勝候補筆頭で、初めての学生日本一を目指す相手に、前半から懸命にぶつかった。同22分に最初のトライを許すまでは0-0。自慢のBK、ラインアウトモールなどで仕掛けたが、それでもインゴールが遠かった。0-19で折り返すと、後半1分にダメ押しのトライを献上。攻め手を失い、点差が開いた。

今季の同大は夏合宿で東海大に61-24、筑波大に50-40で勝利するなど、前評判が高かった。それでも昨季6位のため、開幕節から同2位の京産大(26-28で敗戦)とぶつかり、第2節が前回王者と厳しい日程になっていた。

2連敗で関西制覇は絶望的となったが、上位3チームの全国大学選手権出場を目指す戦いは続く。次節は28日の関学大戦(京都・宝が池)。指揮官は「結果が出ていないだけで、やってきたことは間違っていない」とし、日本代表選出経験もあるFB安田卓平(4年)も「この試合をどうつなげるか。この負けを引きずってやるのか、気持ちを切り替えてやるのか、だと思います」と巻き返しを誓った。