日本は急きょ先発したSH斎藤直人(東京サントリーサンゴリアス)が奮闘した。

2日前の26日に行われた登録メンバー23人の発表時点では先発に名を連ねていた副将のSH流大(東京SG)が、試合当日に欠場に。前日27日の練習には姿がなく、広報担当者が「コンディション調整」と説明していた。

非常事態に抜てきされたのは、所属チームの後輩でもある斎藤。

「勝たせてこい」。

試合前にそう背中を押してくれた先輩のためにも、日本の勝利のために球出しに励んだ。持ち味の速いテンポでの展開を引き出して勝利に結び付けると、「チームのためにプレーするのはもちろんですけど、個人的には大さんの分も背負って戦うと決めてました」と決意を語った。

日本は23年の代表戦全8試合に、SHは流と斎藤の組み合わせで臨んできた。W杯初スタメンとなった大一番で仕事を全うし、「チームが何をしたいのか、何が求められているのか、準備していた。すごくうれしい。ちょっと安心しました。この試合に勝たないと突破できないと認識してて、会見ではプレッシャーを感じないといったんですけど、いま思うと、少し感じていました」と笑顔で明かした。

流は先発変更のリスト発表後にX(旧ツイッター)を更新。「直人、健太思いっきりやってこい」とサムアップの絵文字を添えて投稿し、後輩2人にエールを送っていた。