イラクの武装組織「イラク・イスラム軍」を名乗るグループは17日、南部サマワで陸上自衛隊の車両を攻撃し、隊員4人を殺害したとする声明をウェブサイトで公表した。陸自サマワ派遣部隊は「攻撃を受けた事実はなく、いつも通りに活動していた」と声明の内容を否定した。
声明が掲載されたのは武装勢力が日常的に犯行声明などの公表に使用しているサイトだが、声明が実際にイスラム軍のものかどうかや、なぜ事実と異なる声明を出したのかなどは不明だ。
声明は「イスラム軍の分遣隊が、偶像崇拝的な日本軍の車両を爆弾で攻撃し、乗っていた4人を殺害した。サマワの別の場所でも、爆弾攻撃で車両1台を破壊した」としている。
イラク・イスラム軍は旧フセイン政権の軍幹部らイラク人を中心とした組織。ザルカウィ容疑者が率いる「イラク聖戦アルカイダ組織」とは一線を画している。(共同)
[2006/1/18/08:32]