ネット証券大手5社が軒並み最高益
インターネット専業証券大手5社の05年4−12月期決算が27日出そろった。個人投資家の積極的な株式売買で委託手数料が大幅に増え、全社が売上高に当たる営業収益と純利益が過去最高となった。
景気の本格回復やデフレ脱却期待で東京株式市場の日経平均株価(225種)が上昇したことを背景に、個人投資家のすそ野が広がり、全社が口座数も大きく増やした。
イー・トレード証券は業界最低水準の手数料を武器に口座数を急拡大し、営業収益は405億円と首位だった。これに次いだ松井証券は、純利益が前年同期比53・9%増の141億円で首位。
マネックス・ビーンズ・ホールディングスの純利益は72・7%増の91億円。傘下の証券2社を合併し「販売管理費を抑えることができた」(松本大社長)という。純利益は非上場の楽天証券も4・7倍に増やし、カブドットコム証券は65・9%増となった。
松井証券は27日、99年以来となる大幅な手数料引き下げを4月から実施すると発表。業績を左右する新規口座の獲得競争が激しくなりそうだ。
[2006/1/27/21:09]
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