速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
ページトップへ
社会タイトル

  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第10回】

精神的な症状にも効果

現代医学が明かす漢方の威力

不安に対する効果(1)

 更年期障害は、漢方が得意とする病気のひとつ。のぼせ、ほてり、頭痛、めまいなど、体の症状を抑えるだけではなく、更年期に起こる不安やうつ、不眠など精神的な症状にも効果があることが知られている。

 なぜ、漢方薬が精神的な症状にも効くのか。昭和大薬学部の伊田喜光教授のグループは、この中で特に不安に対する漢方薬の作用を明らかにしている。

 「更年期障害に使われる漢方薬にもいろいろな種類があるのですが、その作用を科学的に明らかにして、使い分けできるようにしたいと考えたのです」と同グループの鳥居塚和生先生は説明している。

 研究に使ったのは、ネズミ。別々のケージで飼育したネズミを同じケージに入れると、最初はなかなか接触しないのだそうだ。ちょうど、初対面の人間と同じで、不安で緊張してうまく会話が弾まない、といった感じだ。これが、ネズミの場合だと、お互いをなめたり、においをかいだりする接触行動が少ないという形になる。これが、不安が強いか弱いかの指標になるわけだ。

 こうしたネズミにそれぞれ4種類の漢方薬をのませて、初対面での行動を調べてみた。その結果、2種類の漢方薬をのませたグループは、水を飲んでいた対照群と同じだった。初対面のはにかみが強く、接触時間が少なかったのだ。ところが、加味逍遙散(かみしょうようさん)をのんでいたグループは積極的で、なめたり、においをかいだり、接触時間が長かった。

 つまり、加味逍遙散には、他の漢方薬より相手への警戒心を緩め、不安を和らげる作用が強いことが分かったのである。ちなみに、この実験方法は西洋医学で抗不安薬の効果を評価する時にも使われる手法。「加味逍遙散による接触時間の延長は、ジアゼパムなど現代の抗不安薬と比較しても遜色(そんしょく)がなかった」そうだ。加味逍遙散は、ネズミの実験では抗不安薬に匹敵する効果を示したのである。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

使った漢方薬

 実験で使ったのは、加味逍遙散、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)のほか、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)と温経湯(うんけいとう)。いずれも更年期障害の治療に使われる代表的な漢方薬。実験では、対面の1時間前に1回だけ漢方薬が投与された。
前のページへ戻る このページの先頭へ
ニッカン倶楽部広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ