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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第30回】

八味地黄丸で脳の血流量増加

現代医学が明かす漢方の威力

痴呆の治療(2)

 加味温胆湯(かみうんたんとう)は、アルツハイマー型痴呆で減少するアセチルコリンという神経伝達物質を増やして、痴呆を改善することが分かってきた。

 東北大先進漢方治療医学寄付講座(漢方内科)の岩崎鋼助教授によると、加味温胆湯に含まれる遠志(おんじ=イトヒメハギの根)が、アセチルコリンを合成する酵素を増やすことが北里研究所付属東洋医学総合研究所の研究で分かっているそうだ。「西洋薬(ドネペジル)は、アセチルコリンの分解を阻害して効果をあげます。つまり、結果的にアセチルコリンの量を増やすという点は、全く同じなのです」。

 そのため、効果もよく似ているという。「アセチルコリンの減少は、何か別に原因があって起こる現象です。痴呆に至る過程の末端の現象なので、ここを改善しても限界があるのです」。西洋薬の場合、アルツハイマー型痴呆の進行を1年ほど遅らせることができるとされている。加味温胆湯の場合も同じで、効果があるのは1年ほど。やがて、病気の勢いが勝り、痴呆が進行してしまう。

 この結果に満足しなかった岩崎助教授らが注目したのが、八味地黄丸(はちみじおうがん)だ。これは漢方的には腎虚、つまり加齢による心身の衰えの薬として知られ、夜間頻尿や白内障、足腰の冷えやしびれなど、高齢者のさまざまな症状に効果がある。漢方薬の中では、最もよく使われるもののひとつだ。健忘も腎虚の症状のひとつなのだそうだ。

 そこで、まず少数例で検討してみた。脳梗塞(こうそく)や脳出血など脳血管障害があり、脳の血流が低下している人10人に八味地黄丸をのんでもらった。うち8人はまだ痴呆症状が出ていない、痴呆の前段階といえる人たちだ。

 その結果、8週間後には低下していた脳の血流量が増加していることが分かった。「1割血流量が上がったのです」。さらに、認知機能をみるテストでは、痴呆状態にあった2人の点数がそれぞれ4点も上がっていたのだ。これに手応えを感じた岩崎助教授らは、八味地黄丸による本格的な臨床試験を開始した。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

脳の血流量

 スペクトという機器で調べられた。普通の人は脳100グラムにつき、1分間に50ミリリットルぐらいの血が流れている。ここで調べた患者さんの平均は38ミリリットルぐらいだった。これが八味地黄丸を服用後、40・5ミリリットルまで増えた。
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