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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第46回】

あらゆるタイプに効く温経湯

現代医学が明かす漢方の威力

月経不順(4)

 月経不順の中でも、無月経は重症。排卵が起こらないので、不妊の原因になる。しかし、大阪医大産婦人科の後山尚久助教授は、温経湯(うんけいとう)が、脳下垂体ホルモンが不足していれば増やし、過剰になっている場合は分泌を抑えて、無月経の治療に効果をあげることを明らかにしている。

 これは、温経湯が月経を調整する脳の中枢に作用して、ホルモンの分泌を正常にするためだ。では、他のタイプの月経不順ではどうなのだろうか。後山助教授によると、漢方の古典には「無月経だけではなく、稀発月経(月経周期が延びた状態)や頻発月経(頻繁に月経が起こる)にも、温経湯を使うと書いてあります」という。「どういうタイプの月経不順とは書いてありませんが、昔も脳下垂体の働きが悪いとか卵巣の反応が悪いとか、いろいろなタイプの月経不順があったはずなのです」。

 そこで、温経湯をさまざまなタイプの月経不順に使ってみると、かなり効果があった。例えば、高プロラクチン血症といって、脳下垂体から分泌されるプロラクチン(乳汁を出すホルモン)が過剰で無月経や月経不順が起こることがある。この場合も、温経湯はプロラクチンの血中濃度を下げる働きがある。

 また、黄体機能不全も月経不順の原因。卵巣からの黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が悪く、受精卵が着床しにくくなる。つまり、妊娠しにくい。これにも、温経湯は効果があるそうだ。「8割以上の人で、黄体ホルモンが増えて黄体機能の改善が認められます」と後山助教授。

 こうしたデータから、「温経湯は、ホルモン分泌環境を正常にして、あらゆるタイプの月経不順に効果があるのではないかと思います」と後山助教授は語っている。今のところ、卵巣に対する直接作用は証明されていないが、「体外受精の時、温経湯を服用していた人の卵は質がいいと言われるので、卵巣に働いて卵の質を高める可能性も考えている」そうだ。

 西洋医学的に見れば、どんなタイプにも効く薬などあり得ない。しかし、今漢方薬ではそれが科学的に証明されようとしているのである。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

温経湯の証

 虚証(体力がない)で血液の滞り(お血)がある人に向く。体力十分で筋骨たくましい実証の人には、本来実証向きの駆お血剤が向くが「脳下垂体からのホルモン分泌が低下していれば、温経湯が効く」そうだ。
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