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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第8回】

脳の神経細胞を減らさない

現代医学が明かす漢方の威力

痴呆の予防(2)

 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)に痴呆を予防する効果があるのではないか。そうした期待がにわかに高まったのは、1988年に、当帰芍薬散が脳のアセチルコリンやその受容体を増加させる(テキサス大・萩野信義教授ら)と報告されてからだ。つまり、脳に変化が起きていることが分かったのである。

 痴呆がなぜ起こるのか、特にアルツハイマー型痴呆はいまだに原因が分かっていない。しかし、結果として脳の神経細胞に情報を伝えるアセチルコリンという伝令が不足して、神経細胞が減少していくことが分かっている。現在、アルツハイマー型痴呆の治療薬として使われている薬は、このアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えてアセチルコリンの量を増やし、症状の進行を抑えるものだ。

 そこで、卵巣を摘出して人工的に更年期状態にしたネズミを使って当帰芍薬散の作用が調べられている。昭和大薬学部の伊田喜光教授のグループの1人、鳥居塚和生先生によると、「卵巣を摘出して女性ホルモンを低下させると、記憶や学習にかかわる脳の部分で、一時的にアセチルコリンの量が減少する」のだという。

 こうしたネズミの飲み水に当帰芍薬散をまぜて3カ月間飲ませ、脳を調べた。その研究報告によると「アセチルコリンを合成する酵素の働きが高まり、アセチルコリンの量が卵巣を摘出していないネズミと同じであること、その結果、脳神経細胞が減らないことが分かったのです」という。

 つまり、当帰芍薬散をのんでいると、アセチルコリンが増えて、脳の神経細胞が減らないこと。その結果、痴呆の発症を抑えることが期待されているのである。

 アセチルコリンを伝令に使っている脳神経に障害を与える薬物を当帰芍薬散と一緒にネズミに与えると、薬物による脳の障害が抑えられることも確かめられているそうだ。そしてこうした脳の変化は、記憶や学習に関するネズミの行動にも現れる。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

痴呆

 (1)脳の微小な血管があちこちで詰まり、痴呆になる脳血管性痴呆(2)原因不明で脳の神経細胞が減少していくアルツハイマー型痴呆がある。当帰芍薬散は、どちらかといえば、アルツハイマー型痴呆の予防や改善により効果が高いとみられている。
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