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  〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今
 

【第6回】

母子関係修復に夫の愛情不可欠

〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今

摂食障害

 「夫が妻を支えることが子どもの治療につながります。夫は妻に『よく頑張っているね』という共感とねぎらいの一言を忘れないで…」と話すのは、6年前、摂食障害で26歳の娘アヤさんを失くした千葉県市川市の山崎蓉子さんだ。山崎さんは、アヤさんの過食、おう吐、拒食といった10年以上の闘病、そして自殺に至るまでの母娘の赤裸々な体験を、手記と短歌でつづった「春一番が吹いたよ−拒食症の子どもたちへ」を8月に出版した。

 摂食障害は、母子関係の修復が鍵となることが多い病気だ。母親の精神的な余裕が、子どもの治療と自立に大きく影響する。夫から妻への愛情、安心して愚痴も言え涙も流せる仲間のいる場所など、母親への精神的支援が絶対必要だ。

 山崎さんはアヤさんが亡くなる少し前から、摂食障害を持つ子どもの家族らとともに、病院家族会をつくり、摂食障害の当事者のための作業所の立ち上げにもかかわった。現在、横浜市金沢区にある地域作業所ミモザは、摂食障害の当事者が通い、クッキーやお菓子をつくり、ミーティングを行う。週1回の家族会は、同じ悩みを持つ家族の憩いの場となっている。

 山崎さんは「病気自体は、次第に世間にも理解されてきましたが、この難病を受け入れる日本の医療体制の乏しさは変わっていない。また患者は低年齢化し増加していると思います」と指摘する。「摂食障害は医者だけでは治せない。ソーシャルワーカーや臨床心理士によるチーム医療が必要」という認識は医療者の側にもあるが、そのシステムを持つ病院は少ないのが現状だ。

 「闘病中、母親は子どもの食事や一挙一動に混乱し、周りが見えません。医師の前では緊張し、子育てについての罪悪感を抱えて委縮します。医師との話し合いに夫が参加し、冷静な判断を助けてくれるようになり、本当に心強く感じました」。医療体制の充実をすぐに望むのは難しいが、医療関係者や家族が協力し、地域や病院での仲間づくりを始めることで、母子の関係が少しずつ改善する例も少なくない。「希望はあります」と山崎さん。壮絶な体験を吐露した母親は、本の帯に「死に急がないで!」と、同じ病気に苦しむ子どもたちと家族に対し強いメッセージを込めて訴えている。

【ジャーナリスト 月崎時央】

「春一番が吹いたよ」

 (東銀座出版社刊)巻末に独自に調査した摂食障害の医療機関、自助グループの一覧がある。東銀座出版社(電話)03・3813・4561。
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