北京オリンピック(五輪)第7日は10日、カーリング女子1次リーグが国家水泳センターで行われ、世界ランキング7位の日本のロコ・ソラーレは初戦で2連覇を狙うスウェーデン(同1位)に5-8で敗れ黒星スタートとなった。

18年平昌五輪では日本勢として同種目初の表彰台となる銅メダルを獲得。2大会連続のメダルが期待されるチームへ、各選手の勤務先の仲間がエールを送った。

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ロコ・ソラーレの活躍を願うカーリングの街、地元北見の熱が高まってきた。同市は当初、試合当日にパブリック・ビューイングの開催を予定していたが、新型コロナ感染状況の影響で中止。それでもチームを応援する看板を市内に設置するなど機運を高めている。サード吉田知那美(30)の勤務先ネッツトヨタ北見も力が入っている。同社では五輪開幕前に応援動画を撮影し吉田知にエール。この日は従業員らが業務の合間を縫って、本社ショールームに設置されたテレビで観戦し声援を送った。

2大会連続のメダル獲得に周囲の期待も膨らむ。同社の河合昭徳会長(58)は、平昌五輪で銅メダル獲得直後に吉田知が口にした言葉を今でも鮮明に覚えている。「『勝ってもらえるメダルって金と銅しかないんです』。勝ってメダルを取りたいとなると、あとは金なんですよね。『金メダルを目指します』とは聞いたことはないですけど、この上を狙っているというのが見てとれた言葉だったんです」。昨年9月、北海道銀行との日本代表決定戦に勝利し世界最終予選出場権獲得後に会社を訪れた際も、北京での活躍を誓っていた。

黒星スタートとなったが、河合会長は「トレーニング量、コミュニケーション力、笑顔、これは間違いなく世界一。あとは楽しんでできれば、おのずと結果はついてくると思います」とエールを送る。五輪の舞台で輝く姿、そして最高の笑顔を見せてくれることを願っている。【山崎純一】

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スキップ藤沢五月(30)が勤務するコンサルトジャパンの従業員らもテレビで初戦を見守った。近藤征伸常務(48)は「実力も上がっていると思うし、自信に満ちあふれている表情も見える。本当に苦労して勝ち取った五輪出場。これで勝ってくれたら言うことはない」。リザーブ石崎琴美(43)が勤務する札幌の松田整形外科記念病院内でトレーナーを務める立花大希さん(29)は、この日の試合後「病院全体、石崎さんの職場みんなで応援しています。ぜひいい結果で帰ってきてくれるのを待っています」と話した。

リード吉田夕梨花(28)の勤務先、医療法人社団美久会の国分純理事長は(62)は「とにかくのびのびやって楽しんでほしい。笑顔で帰ってきてくれれば」。セカンド鈴木夕湖(30)が勤務する北見石油販売の社員も応援グッズを手にしながら声援を送った。塩野谷源一専務(60)は「これから調子を上げていってくれると思う。今までつけてきた力を発揮して、ロコ・ソラーレらしいゲームをしてくれれば結果はついてくる」と巻き返しに期待を込めた。