2大会連続メダルを目指す日本のロコ・ソラーレは、初戦で18年平昌五輪金メダルの強豪スウェーデンに5-8で黒星発進した。第5エンドを終えて3-2でリードしていたが、逆転負けを喫した。


<五輪知っ得!ガイド>ロコ・ソラーレ初戦の相手 平昌金スウェーデン・ハッセルボリが語った日本の長所

もぐもぐタイムも感染対策「つまようじ使って食べるかも」 ロコ・ソラーレ初練習

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チーム    10
スウェーデン ×
ロコ・ソラーレ×


◆試合経過



第1エンド(後攻はスウェーデン)

先攻の日本は序盤から中央にドローショットを選択してガードを並べていくが、後攻のスウェーデンがすぐにはじき出す。なかなかハウス内に石がたまらず、スキップ勝負へ。藤沢の最終投の石も、続くスウェーデンにはじき出された。ハウス内に石はなく、どちらも得点が入らないブランクエンドとなった。

日本―スウェーデン 第1エンド、スイープする吉田知(左)と鈴木(共同)
日本―スウェーデン 第1エンド、スイープする吉田知(左)と鈴木(共同)
日本対スウェーデン 第1エンド、ストーンを投じる藤沢(右)(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 第1エンド、ストーンを投じる藤沢(右)(撮影・足立雅史)


日本対スウェーデン ストーンを投じる吉田夕(右)と声を出す吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン ストーンを投じる吉田夕(右)と声を出す吉田知(撮影・足立雅史)

第2エンド(後攻はスウェーデン)

1Eに続き先攻の日本。リードの吉田夕が1投目でほぼセンターラインに石を置いてガードを作ることに成功。対するスウェーデンはコーナーにガードを置いて出方をうかがうが、日本がしっかりとはじき返して反撃を許さない。一時は複数得点を奪われるピンチが訪れるも、相手のミスに助けられてしのぐ。ハウスにまたも石がたまらない膠着した展開の中、最後はスウェーデンのドローショットが決まり1点を取られる。0-1となった。

日本対スウェーデン 第2エンド、ストーンを投じる藤沢(中央)。左は吉田夕、右は鈴木(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 第2エンド、ストーンを投じる藤沢(中央)。左は吉田夕、右は鈴木(撮影・足立雅史)


日本対スウェーデン ストーンを投じる鈴木(中央)。左は吉田夕、右は吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン ストーンを投じる鈴木(中央)。左は吉田夕、右は吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 試合中、会話を交わす藤沢(左)と吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 試合中、会話を交わす藤沢(左)と吉田知(撮影・足立雅史)

第3エンド(後攻は日本)

有利の後攻になった日本は序盤から精度の高いショットを重ねた。スウェーデンが置いたセンターガードを回り込んでかいくぐりハウス中央に石を置いていき、5投目を終えてハウス内に3つの石を並べた。スキップ藤沢の最終投を残して日本がNO1を死守する中、藤沢の2投目はハウス中央に寄せる絶妙なドローショットに成功。NO1、NO2を物にして2点を奪い、日本が2-1とリードした。


日本対スウェーデン 日本の攻撃に笑顔を見せる、左から藤沢、鈴木、吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 日本の攻撃に笑顔を見せる、左から藤沢、鈴木、吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 相手攻撃を見つめる吉田知(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 相手攻撃を見つめる吉田知(撮影・足立雅史)

第4エンド(後攻はスウェーデン)

先攻の日本はセカンド鈴木が見せる。1投目でスウェーデンがコーナーに置いたガードをはじき、そのままハウス中央に寄せるショットを成功。2投目では自身の1投目の石を隠すような絶妙なドローショットでセンターガードを配置し、相手の反撃を許さない。サード吉田知も続いた。1投目で鈴木が置いたセンターガードを利用したショットを見せ、スキップ藤沢に良い形でバトンをつないだ。藤沢は最少失点にとどめようと中央にガードを配していくと、スウェーデンのミスを誘いスチールに成功。1点を挙げ3-1とリードを広げる。 


第5エンド(後攻はスウェーデン)

2点リードする日本は先攻。序盤から安定したショットでセンターガードを配置していくのに対し、スウェーデンはその都度石をはじき出して応戦していく。NO1が絶えず入れ替わる中でも、前回大会王者のスウェーデンが最終投でハウス中央に寄せてNO1を獲得。1点を取り返し、3-2。日本が1点リードで前半を折り返した。 

日本―スウェーデン 第5エンド、スイープする鈴木。左は吉田夕(共同)
日本―スウェーデン 第5エンド、スイープする鈴木。左は吉田夕(共同)


もぐもぐタイム

「もぐもぐタイム」初戦はフルーツとお菓子、スポーツゼリー


日本対スウェーデン 試合中、笑顔を見せる吉田知(後方右)ら(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン 試合中、笑顔を見せる吉田知(後方右)ら(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン ユニクロのウエアでプレーするスウェーデン代表(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン ユニクロのウエアでプレーするスウェーデン代表(撮影・足立雅史)

第6エンド(後攻は日本)

1点リードして後半戦に入った日本は後攻からスタート。互いに7個の石を投げを終えてハウス中央に石を置くことができない膠着した展開の中で、スウェーデンは最終投でハウス中央に石を並べる。日本はスキップ藤沢の最後のショットはまさかのミスで、逆にスウェーデンにNO1~NO3を握られスチールを許す。3点を奪われ、3-5と2点を追う展開になった。  


スウェーデン戦、スイープする鈴木(右)と吉田夕(ロイター)
スウェーデン戦、スイープする鈴木(右)と吉田夕(ロイター)

第7エンド(後攻は日本)

2点を追う日本は後攻。序盤から複数得点を狙って果敢に攻めのショットを狙うものの、前回金メダルのスウェーデンが反撃を許さない。NO1は確保したが1点にとどまり、5-4。残り3エンドで逆転を期す。


第8エンド(後攻はスウェーデン)

1点を追う先攻の日本はスチールを狙いにいくが、後半戦以降息を吹き返したスウェーデンが阻止。スキップ藤沢の1投目は狙いを定めてハウス中央に向かうものの、なおもNO1は相手に渡る。藤沢の最終投は相手の石に少し隠れるように置かれNO1を取り返すものの、スウェーデンのスキップ最終投はその石をはじき出し、NO1~NO3を獲得。再び3点を追加されるビックエンドとなり、日本は4-8とリードを広げられる。 


スウェーデン戦、スイープする鈴木(右)と吉田夕(ロイター)
スウェーデン戦、スイープする鈴木(右)と吉田夕(ロイター)

第9エンド(後攻は日本)

4点リードされた日本は有利の後攻。なんとかビックエンドが欲しい中で序盤から攻めたショットを続けて打開策を探る中、終盤にはタイムアウトを取って戦術を確認。スウェーデンも直後にタイムアウトを取って修正を図るなど、両者の思惑がうずまく。最後のスキップ勝負。スウェーデン最終投でミスが生じ日本がNO1~NO4を獲得する絶好の機会を得たが、藤沢のショットがまさかのミス。NO1を獲得するにとどまった。1点を追加し5-8とした。


女子カーリング、スウェーデンとの初戦に臨んだ日本代表ロコ・ソラーレのメンバー(ロイター)
女子カーリング、スウェーデンとの初戦に臨んだ日本代表ロコ・ソラーレのメンバー(ロイター)

第10エンド(後攻はスウェーデン)

最終エンドで3点奪わなければ敗戦となる日本は、有利の後攻。序盤からハウス内に石を並べていくが、スウェーデンがしっかりはじき出していく。逆転に必要な石がなくなったところで、負けを認めた。初戦は5-8で敗れた。


日本対スウェーデン スウェーデン戦を前に笑顔でタッチを交わす藤沢(中央)ら(撮影・足立雅史)
日本対スウェーデン スウェーデン戦を前に笑顔でタッチを交わす藤沢(中央)ら(撮影・足立雅史)

カーリング会場の北京・国家水泳センターに描かれた北京五輪公式マスコットの「ビンドゥンドゥン」(撮影・足立雅史)
カーリング会場の北京・国家水泳センターに描かれた北京五輪公式マスコットの「ビンドゥンドゥン」(撮影・足立雅史)

ロコ・ソラーレのメンバー

ロコ・ソラーレのメンバー
ロコ・ソラーレのメンバー

1次リーグの日程

北京五輪カーリング ロコ・ソラーレの1次リーグ日程
北京五輪カーリング ロコ・ソラーレの1次リーグ日程

競技説明

北京グラフィック カーリング競技説明イラスト
北京グラフィック カーリング競技説明イラスト

ショット解説

北京グラフィック カーリングのショット解説
北京グラフィック カーリングのショット解説

カーリング女子日本代表の変遷

カーリング女子日本代表の変遷と五輪成績
カーリング女子日本代表の変遷と五輪成績

◆カーリング大会形式 出場は10チーム。総当たりの1次リーグを行って、上位4チームまでが準決勝に進出する。 同リーグの勝敗で並んだ場合は、当該チーム間の勝敗数などで決める。準決勝の敗退チームは3位決定戦を行う。準決勝は18日、3位決定戦は19日、決勝は20日。18年平昌五輪ではロコ・ソラーレが日本勢初の銅メダルを獲得している。