準決勝で英国が18年平昌五輪金メダルのスウェーデンを12-11で下し、決勝進出を決めた。

日本代表ロコ・ソラーレと金メダルを争う一戦は、平昌五輪の3位決定戦と同じ。4年後、決勝で相まみえることになった。

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スキップのイブ・ミュアヘッドは「五輪の準決勝は3回目で初めて決勝にいける。夢でした」と語り、日本について聞かれると「何回も対戦してますし、4年前の事はいまも覚えています」と語る。英国は3-4ながら、有利な後攻で最終第10エンドを迎えていた。先攻の藤沢の最終投は狙いを外れ、ハウスの中心に一番近いNO1は英国だった。だが、ミュアヘッドに最後のショットは描いた軌道からずれて、弾いた日本の石が中心へ引き寄せられた。ソチ大会からの2大会連続メダルは逃げ、日本は初の快挙を遂げた。

その雪辱戦の舞台が、今度は決勝という形でやってきた。「日本と戦うのはいつも楽しみです。今度は金メダルを争えるなんて」「またあの状況がくるかもしれないけど、それがカーリングでしょ? またあんな最後の一投がくることを楽しみにしてます」と見据えた。

19歳で出場した10年バンクーバー五輪では、金のメッシュを入れたおしゃれないでたちで日本でも注目を集めた。14年ソチ五輪では銅メダルを手にした。ついに目の前に来た金メダルのチャンス。カーリング発祥国、スコットランド出身の誇りもかけて日本に挑んでくる。

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◆イブ・ミュアヘッド 1990年4月22日生まれ、英スコットランド・パース出身。ジュニア時代から国際大会で活躍してきた天才スキッパー。五輪は10年バンクーバーから4大会連続出場中で、14年ソチでは銅メダルを獲得。世界選手権には9回出場し、13年に金メダルに輝く。