カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレは、氷上で4人の努力家が力を合わせ、ここまで戦ってきた。

チーム創設者の本橋麻里代表理事(35)が、1人1人の個性を描写しながら、4つの努力の形を表現した。

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本橋代表が、チーム最年少のリード吉田夕と出会ったのは高校生の時だった。それから10年以上の時が流れ、「夕梨花には人間的な成長を感じる」と目を細める。岐路を迎えるたびに自身と向き合い、答えを出した後はひたむきに頑張る様子を間近で見守ってきた。「1つ1つのことをじっくり考え、決心したことはとことんやる。石橋をたたいて決断し、突っ切る努力家かな」と評する。

セカンドの鈴木については、「天真らんまんな努力家」と表現。チームに明るさをもたらすユーモアセンスに加え、競技に対する研究熱心さについても、高く評価する。「特にスイープ技術に関して、すごく掘り下げて考えている。とことん追求している」とうなずく。

サードの吉田知は「アイデアマンの努力家」。常にアンテナを高く張り巡らせ、その情報をもとに想像力を膨らませ、独創的な思考をロコ・ソラーレに注入。「チームが勝つにはどうすればいいのかを、常に考え続けてくれている」と信頼を寄せる。

スキップの藤沢については「ストイック、ストイック、ストイックの努力家」と強調。日本代表のスキップとして最後の2投を投げ続けることについて「死ぬほど苦しいだろうし、決まれば楽しいし。誰にも味わえないポジションをやるその重圧を、しっかり背負っている」。求道者タイプの司令塔役に、「たまには自分をほめてあげてほしいな」といたわった。

それぞれの4つの努力は、2大会連続のメダルとして報われた。【奥岡幹浩】

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