日本が念願の団体戦初メダルとなる銅メダルを獲得した。最初のペア種目で三浦璃来(20)木原龍一(29)組(木下グループ)が終えた時点で、3位以上を確定させていたが、最後の女子フリーで坂本花織(21=シスメックス)が5人中2位となり、日本の3位が決まった。

最初のペア種目で三浦璃来、木原組が、自己ベストを更新する139・60点をマーク。5組中2位となり、全体3位で迎えた中で4位カナダ、5位中国をチームとして上回った。続くアイスダンスフリーの小松原美里(29)、尊(30)の夫妻組(倉敷FSC)が5組中5位。女子フリーで坂本が148・66点の2位で、合計得点で1位ROC(ロシアオリンピック委員会)74点、2位米国65点に続く、日本は63点で銅メダルとなった。

団体戦は14年ソチ五輪から始まって今回で3回目。日本は過去2大会とも5位だった。10カ国が参加して男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目が行われ、前半は1位10ポイント、2位9ポイント…10位1ポイントと得点を獲得。上位5チームが後半(フリー、FD)に進む。これまで男女は世界トップクラスの成績を誇りながら、カップル種目で世界との差がありメダルに届かなかった。今季、日本人同士のペアでは初のグランプリ(GP)シリーズ銀メダルを獲得した三浦&木原組、全日本選手権4連覇の小松原組が力をつけて総合力を高めていた。

日本は4日の男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨が2位、アイスダンス・リズムダンスで小松原美里&尊組が7位、ペアで三浦&木原組が4位。6日の女子SPで樋口新葉が2位、男子フリーで鍵山優真が1位。そして、この日最初の種目のペアで確定。ダンスFDと女子フリーを残して獲得した。【木下淳、松本航】