フィギュアスケート女子でショートプログラム(SP)3位の坂本花織(21=シスメックス)が、パワフルな演技を貫く。

16日は会場の首都体育館で前日調整。好調なフリーの土台はコロナ禍の20年春、約2カ月間続けたシスメックス陸上部での体力強化にある。04年アテネ五輪女子マラソン金メダル野口みずきさん(43)もかつて在籍した強豪での鍛錬を力に、10年バンクーバー五輪銀メダル浅田真央以来、女子12年ぶりの表彰台を目指す。

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SP3位、坂本の長所は、完成度の高さにある。首位のワリエワ、5位の樋口、6位の劉永(ユ・ヨン、韓国)らが組み込んだ3回転半はないが「アクセルなしでここまで出せたのは、すごく自信になりました」と納得する出来だった。

平昌五輪が行われた17~18年シーズン後、出来栄え点(GOE)が7段階(+3~-3)から11段階(+5~-5)に変更された。坂本はダブルアクセル(2回転半)で、ジャッジ9人中5人が最高の+5。高さと幅(飛距離)のあるジャンプが評価された。一方、ワリエワの3回転半はミスで減点されて5・26点。基礎点は4・70点差あるが、坂本は加点がついた2回転半で0・45点差に迫った。

3つのスピン、ステップも最高のレベル4をそろえ、各要素の質を高めたことでスケーティングや音楽の解釈などが評価される演技構成点も底上げできた。フリーはROC3人が4回転ジャンプを組み込む予定で、坂本がメダル争いに絡むためには、SP同様にミスのない演技が必要になる。

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◆SPの坂本 最終滑走で登場。ダブルアクセル(2回転半)、3回転ルッツ、フリップ-トーループの連続3回転を全て決め、79・84点の自己ベストを出した。演技構成点も5項目中4項目で9点台(10点満点)。五輪女子初の表彰台独占の可能性があるROCの一角を崩し「先生の顔を見たら、ホッとして泣いちゃいました」と涙した。記者会見では海外の記者からドーピング問題に揺れるワリエワ(ROC)に関する質問を受けたが「今は競技をすることに必死で、何も考えないようにしています」と集中する姿勢を示した。