北京五輪フィギュアスケート女子で銅メダルを獲得した坂本花織(21=シスメックス)が4年後のミラノを目指す。

フリーから一夜明けた18日、北京市内で記者会見に出席。寝不足で目をこすりながらも「実感がちょっとずつ湧いてきた。うれしい気持ちは決まった瞬間からあり続けています」と喜びにひたり「五輪が終わったらレバーと砂肝を食べたい。ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行きたいです」と大学生らしい一面を見せた。

団体戦、個人と2つの銅メダルをつかみ、意欲はさらに高まった。次回は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪。不振だった2年前は「大学卒業したらやめてやる!」と将来を考えたが「4年後は25歳。まだまだ跳べそう。ミラノを目指していきたい」と言い切った。金メダルのシェルバコワ、銀のトルソワとは約20点差。ロシア(ROC)勢との差をかみしめ「毎回『4回転は必要なんだな』と感じる。ロシアは常に追いかけさせてくれる存在」とやる気がみなぎった。

さらなる高みへ切り札は、その4回転ジャンプとなる。今大会はフリー最終組の6人で唯一、3回転半や4回転を組み込まず、完成度の高さで勝負した。まずは3月の世界選手権(モンペリエ)に集中するが、シーズンオフには「4回転をやるならトーループかループ。(来季の)振り付けが始まる前にやりたい」と意欲をにじませた。18年平昌五輪は6位入賞、今大会は銅メダル。異なる色のメダルを追い求め、次の4年間を突っ走る。【松本航】