地元中国の隋文静(スイ・ウェンジン、26)、韓聡(ハン・ツォン、29)組が、合計239・88点の世界歴代最高得点で金メダルをつかんだ。

SPに続いてフリーもトップの155・47点を記録。同じパートナーとしてはペア種目初、フィギュア全体でも史上5例目の「スーパースラム」を達成した。

「スーパースラム」は国際オリンピック委員会(IOC)の運営サイト「オリンピックチャンネル」が定義した称号。ジュニアの世界選手権、グランプリ(GP)ファイナル、シニアの五輪、世界選手権、GPファイナルに4大陸または欧州選手権を加えた6冠の完全制覇を指す。これまで男子は羽生結弦(ANA)、女子は金妍児(韓国)とアリーナ・ザギトワ(ロシア)、アイスダンスでテッサ・バーチュ、スコット・モイヤー組(カナダ)が達成していた。

日本でも「スイハン」と親しまれる隋文静、韓聡組はジュニアのGPファイナル2度、世界選手権を3度制覇。シニアの4大陸選手権は6度、世界選手権で2度の優勝を飾り、19年GPファイナル制覇でスーパースラムに王手をかけていた。18年平昌五輪は銀メダル。自国開催の重圧に負けず、初めての五輪金メダルでフィギュアスケート史に名を刻んだ。