団体戦と女子で銅メダルを獲得した坂本花織(21=シスメックス)が、充実の五輪を振り返った。エキシビションナンバー「タンゴ・アモーレ」を滑り終えての第一声で「このオリンピックで寿命が10年ぐらい縮まった。まぁ…あと90年ぐらい残っているので大丈夫です」と笑わせた。

理由はプレッシャーや緊張感。団体戦は最後となる女子フリーを任されており「頑張ればメダルが手に入る」という思いで気を張っていた。銅メダル獲得で1度は緊張の糸をほどき、今度は個人戦。強豪のロシア・オリンピック委員会(ROC)と最終組で競演し、全てを出し切った結果、2つ目のメダルを手にした。

3月には世界選手権(モンペリエ)を控える。五輪に出場した樋口新葉(21=明大/ノエビア)や河辺愛菜(17=木下アカデミー)と再び世界の舞台に立つことになり「これで帰って、燃え尽きないようにしたい」と先を見据えた。【松本航】