今季W杯3勝、ランキング1位で五輪初出場に臨んだ川村あんり(17)が5位で決勝進出を決めた。

【モーグル】勝ち上がり方式 男女ともに30人出場 予選1回目上位10位と2回目10人決勝進出>>

第1エアでミスしながら、急きょ第2エアを変更する対応力と、安定感のあるターンで挽回。28秒33の好タイムもで76・36点をマークした。五輪で初めて滑り終えた後も、開口一番「本当に楽しかった」と、笑顔で話すなど充実感と精神力の強さをのぞかせた。

「上村愛子2世」とも呼ばれる17歳。昨季はW杯総合2位に躍進すると、今季さらに成長し、W杯では初優勝を含めて計3勝をマーク。21年世界選手権優勝の女王ラフォンを抑え、現在W杯種目別で首位に立っている。

メダル獲得となれば、10年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子で銀メダルの浅田真央(当時19歳)を抜いて、冬季五輪日本女子最年少メダリスト誕生となる。もし金メダルとなれば、日本モーグル勢としては98年長野五輪の里谷多英以来24年ぶりの快挙だ。「まだまだ直すところはあるので、もっと点数を上げていけるかなと思います。(五輪は)やっぱり特別な雰囲気ですし、すっとこの時を夢見てきたので、本当にすごい楽しかったです」。6日の決勝で、歴史に残るターンを刻む。