カナダが3-2で米国に勝利し、2大会ぶり5度目の優勝を飾った。

ロイター通信によると、女子の頂点を決める、白熱した戦いにファンは酔いしれた一方で「今大会も2強による対抗戦でしかなかった」というお決まりの批判の声も多かったという。

というのも女子アイスホッケーが1998年長野五輪で採用されて以来、北京五輪までの7大会でカナダが5度、アメリカが2度優勝。2強以外が頂点に立ったことはないからだ。

今大会でも日本代表「スマイルジャパン」の奮闘があったとはいえ、結局はカナダが優勝。ロイター通信は「オリンピックの結果は、最初のパックがドロップされる前からみんなが分かっていた通りとなった」「2強とそれ以外との差は縮まることはなく、むしろ広がっている」と記している。

国際アイスホッケー連盟(IIHF)のリュック・タルディフ会長は決勝の前の記者会見で「結果を予想するのは難しいが、女子アイスホッケーは大きな進歩を遂げている。決勝に進んだ米国もチェコやフィンランドに苦戦していた」と全体的なレベルの向上について強調した。

ただ優勝したカナダが1次リーグで11-1と圧倒したフィンランドが3位に入るなど、やはり2強とその他の差は大きい。この差をいかに縮められるかが、今後の女子アイスホッケー人気を左右するカギとなるだろう。