東京から北京へー。北京五輪の興奮も冷めない中、3月4日には北京パラリンピックが開幕する。13日の閉会式まで10日間、五輪と同じ会場で6競技78種目が行われる。東京パラリンピック開幕の8月24日から半年後の2月24日には都内で日本選手団結団式を実施。北京は、東京の「熱」を引き継ぐ大会になる。

東京大会に続いて日本選手団の団長を務める河合純一日本パラリンピック委員会(JPC)委員長(46)は「活力のある共生社会実現へ、東京の盛り上がりを継続させたい」とあいさつした。今大会主将を務めるアルペンスキーの村岡桃佳(25)も「東京から引き継いだ流れを絶やさないように、全力で戦い抜く」と決意を口にした。

東京大会の選手たちの活躍で、障がい者スポーツが注目された。人間の無限の可能性が、多くの人の心を打った。だからこそ、今大会が大切になる。新型コロナの影響で「メダルについては具体的な目標はない」と河合団長。それでも「選手たちには、人間の可能性を示してもらいたい」と話した。

前回の平昌大会で金1個を含む5個のメダルを獲得した主将の村岡も、東京から北京を目指す。東京大会は陸上T54(車いす)100メートルに出場して6位。「夏と冬とでは空気感も違う。夏から冬は初めてなので楽しみ」。大役にも「あまり前に出ていくタイプではないけれど、私らしく笑顔で明るく楽しみたい」と、北京大会のマスコット「シュエロンロン」を手に話していた。【荻島弘一】