日本選手団最年少の村瀬心椛(17=ムラサキスポーツ)が冬季大会史上最年少のメダル獲得に前進した。村瀬は2本目に81・45を出し、2位で予選通過。6日の決勝で表彰台を目指す。

難しいコースで安定した滑りをみせた。1本目74・95でトップに立つと、2本目はさらに技の難度を上げて得点を伸ばした。前半3つのジブセクション(障害物)では万里の長城の屋根を使いながら無難にこなすと、後半3つのジャンプでは1回転半、2回転、2回転半とグラブを入れながら華麗に舞った。

「初めての五輪を楽しもうと思った。やりたい技ができた」と笑顔。難コースの上に風があり、決して恵まれたコンディションではなかったが「気にせず、プラスに考えた」と話した。

高校2年生。今季W杯ビッグエアの開幕戦で初優勝すると、1月1日にはスロープスタイルも制した。大会前には「自分としては、スロープスタイルでもビッグエアでも格好いい滑りをしたい。どちらかにこだわりとかはなく、2つの種目で表彰台に乗って、笑顔で日本に戻りたい」と話していた。

4歳でスノーボードを始め、小学生の頃にはジュニア世代の国際大会で活躍してきた。メダルを獲得すれば、浅田真央が持つ冬季オリンピック(五輪)の日本女子最年少メダル記録(19歳)を更新。「自分の滑りを出し切って、表彰台を狙いたい」と、17歳は言い切った。

【関連記事】スノボ競技ガイド ルールや競技方法など