4月の日本選手権は、400メートル個人メドレーで東京オリンピック(五輪)代表に入ることが目標です。自分がやるべきことをやって、代表選考会でどうなるか。今は4分10秒を切ることにフォーカスしています。タイムとして4分8秒95の派遣標準記録S(19年世界選手権優勝タイム)をイメージしています。

2月上旬のジャパン・オープンでは初めて萩野(公介)さんに勝つことができました。そして2月下旬の東京都オープンでは初めて瀬戸(大也)さんに勝ちました。でも瀬戸さんはコンディションがあまりよくなかったと思いますし、自分のレースができればいいと思っていました。4分12秒84とセカンドベストが出て記録が上がっている。順調に来ているなと思います。

自己ベストは4分12秒54です。19年7月にイタリアでのユニバーシアード大会で金メダルを獲得した時のタイム。僕にとっては、めちゃくちゃ大きな経験でした。今までの人生で一番高いところまでいけた。目標に掲げて狙ってとった金メダル。ひとつ自信になった大会でした。

もともとのビジョンとして、20年東京五輪は萩野さん、瀬戸さんがいるから厳しいかなと思っていました。現実的に2024年パリ五輪かなと。でも400メートル個人メドレーをやっていきたい気持ちはあったし、変えるつもりはなかった。粘り強くやっていたら、トップの2人に結果的に近づいてきたという感覚です。

自分としては、個人メドレーで泳ぐ4泳法の中で穴がないところが長所だと思っています。そして五輪が延期になったことで、この1年間、自由形の強化をしっかりやってきた。以前は水をかく時にちゃっちゃか、ちゃっちゃかと腕を動かしていた。今は、フィニッシュまでしっかりとかく、最後までぎゅっと押しきる。頭の中で意識を変え、ひとかきに伸びが出た。自由形はさらに早くなりました。

最終的な目標は、世界記録(4分3秒84)を更新しての金メダル獲得です。どうせやるなら、そこまでいきたい。中途半端なところを目指してもしょうがない。世界で一番速くなる。最終的にいける、いけないは別として、目指すことが必要だと思っています。(341人目)