世界トライアスロンシリーズ横浜大会(12、13日、横浜市山下公園周辺特設コース)の出場選手会見が10日、同市内で行われ、女子のパラエリートクラスPTS4(運動機能障害)に出場する谷真海(36=サントリー)が「緊張感はありますが、ホームの応援を受けて横浜の街を駆け抜けたい」と、今季初レースへ意気込みを語った。

 陸上の走り幅跳びから本格転向して2季目を迎える。昨季は世界選手権を初出場で制するなど、出場した5大会すべてで優勝と圧倒的な強さを見せた。それでもさらなるレベルアップを目指してオフには密度の濃いトレーニングを消化。週に1度はバイクで80~90キロ、ランでも1時間以上の走り込みを自らに課した。「陸上の短距離系だった私はもともと低いレベルからスタートしている。だから、練習量をこなせることを目標にしてきました」。

 20年東京パラリンピックの実施種目は現時点で未定で、年末をメドに正式決定の見込み。競技人口の関係から谷のクラスが東京で採用されるかも不透明だが、「スイムも含めて今の自分の実力を確認しておきたい」。2年後へアピールするためにも大会連覇を狙う。