車いすテニスの男子シングルス世界1位で、パラリンピックでは計4個の金メダルを獲得した国枝慎吾(38=ユニクロ)が現役を引退する。22日、自身のSNSで表明した。車いすテニスの4大大会では男子世界歴代最多50回の優勝。年間最終世界ランキングでは昨年も含めて、計10回も1位を記録した。

国枝の夫人の愛さんも自身のツイッターを更新した。「私自身も達成感と充実感でいっぱいで 不思議と悲しさや寂しさもなく これから始まる新しい生活にワクワクしています」と率直な思いをつづった。続けて「今まで夫を支えてくださった方々 応援してくださった方々 本当にありがとうございました」と感謝を示した。

同日に自身のインスタグラムも更新。「世界一のアスリートを妻として一番近くで支えることができて本当に幸せでした! 普通の人は見られない景色をたくさん見せてくれてありがとう! 我がサポートに一片の悔いなし!!!」と思いを込め、「引退おめでとう」という言葉も添えた。

愛さんは国枝と同じ、麗沢大の同級生。18歳の時に同じサークルで出会い、国枝が初出場したアテネ・パラリンピックの04年から交際をスタートさせた。

11年に結婚し、13年にはスポーツ選手に適格な食事を提供する「アスリート・フード・マイスター」の民間資格を取得。愛情たっぷりの手料理で、心身を支えてきた。