1度は現役引退後、19年に復帰した寺田明日香(31=ジャパンクリエイト)が11年ぶりの優勝を飾った。

無風の中で13秒09を記録。東京五輪参加標準記録(12秒84)に届かず、開口一番「もう、辛かったです」と振り返ったが「『(レース前に)11年前に優勝した時って、どんなんだったんだろう』と思って、うるうるきました。また優勝の景色を見られて、すごく感慨深かったです」と喜んだ。

レース前時点で世界ランキングは36位。40位以内の五輪圏内におり、あとは結果を待つ状況に「今回の日本選手権で多分、ちょっと上げられる。それで上がってくれて(最後まで圏内に)入れてくれたらいいなと思っています。たぶん大丈夫だとは思っています」と心境を明かした。

◆ターゲットナンバー 各種目で定めた五輪出場可能な世界ランキングの上限のこと。大会の順位や記録をポイント化した世界ランキングによって、ターゲットナンバー内に入っているかどうかが分かる。