バスケットボールBリーグ、レバンガ北海道の宮永雄太新監督(38)が27日、オンラインでの就任会見に臨んだ。クラブ発足10季目となる20-21年シーズンへ、初の道産子監督が就任。故郷のクラブで初めて指揮官になる同監督は「誰か1人とか、外国人選手に頼ることなく、全員がフラットな状態でチャレンジできるチームにしたい」と全員バスケットを強調した。

8日に正式契約し、今季限りで現役を退いた折茂武彦社長(50)とは、チーム方針や今後のビジョンについて話し合った。「折茂さんが引退されて新しいステージ。いろんなことにチャレンジしながら新しいレバンガを見せられたらという話をさせてもらった」。レジェンドの後押しを受けながら、積極的に宮永色を打ち出していく。

清永貴彦チーム統括(45)は人柄について「普段はすごく冷静だが、バスケットになるとパッションを強く感じさせてくれる。そういう部分を出してくれるのでは」と言う。今季は東地区最下位のままリーグ途中で中止。とにかく1つでも勝つことが新体制の使命だ。宮永監督は「数値的目標は定めない。どの順位だから満足というものはない」。ゴールを定めず、ひたむきに突っ走る。【永野高輔】