バスケットボール女子日本代表の強化合宿に参加中の渡嘉敷来夢(29=ENEOS)が9日、1年延期された東京オリンピック(五輪)について「日本の皆さんが団結し、アスリートだけでなく、国民全員でつくる大会」と呼びかけた。

前日には体操の内村航平が、国民に向けて東京五輪開催を訴えた。開催反対が圧倒的とする世論調査があったこと自体に「衝撃を受けている」と戸惑いを口にしつつも、渡嘉敷は「応援してくださる方のため、コートでいいパフォーマンスが出せるように頑張る」。

アスリートの立場から五輪開催への機運を高めていく必要性もあらためて感じている様子で、「自分たちも発信しつづけていければ」と話した。

代表合宿は5日から始まった。国内のWリーグはすでに開幕しているが、日本代表としての活動はコロナ禍による自粛期間が明けてから初めて。今回は初招集の選手など若手が多く含まれており、「トップレベルでバスケットをしていることを伝えていければ」。経験豊富なエースとしての自覚をにじませた。

合宿は15日まで行われる。