ボクシングで東京五輪代表の岡沢セオン(25=鹿児島県体協)が4月から「アマチュアボクサーのプロ」として活動していくことになった。

23日、日本ボクシング連盟が企画した五輪を想定したテストマッチを終えてオンラインで取材に対応。「応援してくれた企業さんに所属の命名権を取ってもらえたのはうれしい。自分とアマチュアボクシングの新しいやり方に協力してくれる人を裏切らないように。ずっと夢だったので」と笑顔をみせた。所属先はフィットネス業を営む「INSPA」になり、創業者が現在拠点を置く鹿児島県鹿屋市出身の縁があり、契約に至ったという。あくまでプロボクサーに転向するわけではなく、「アマチュアのプロ」という肩書にこだわった。

17日から4試合を戦ったテストマッチでは、体重調整なども行い、4カ月後へ向けた予行演習となった。「久しぶりでしたが、減量はうまくいった。試合のことに関しては、コーチからも助言もらったのを鹿児島で修正して、次の機会にはもっといいボクシングができるようにしたい」と視線を上げた。海外客の受け入れ拒否も決定したが、「こういう状況で五輪開催に動いてくれた結果。受け入れたいし、いけないといけない。海外の楽しみにしていたみなさんにお見せできないのは寂しい。オンラインで見る方にも、生で見てるくらいおもしろい試合をお見せしたい」と志した。