東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期決定から一夜明けた25日、東京五輪出場を目指す北海道内関連の有力選手、関係者が心境を明かした。20年に照準を合わせてきた30代のベテランアスリートにとっては、1年間の延期は年齢との戦いでもある。決意を新たにして、来るべき五輪の大舞台を目指していく。

五輪初出場を目指していた馬場馬術の林伸伍(35=アイリッシュアラン乗馬学校、東海大四)は延期を前向きに捉えた。現在は代表権獲得を目指し、ドイツを拠点に選考対象の大会を転戦している。欧州でも新型コロナウイルスがまん延しており「延期は予測していた。妥当な判断。自分には大きな影響はない」と話した。20年に向けて、1年前の夏に本番用の馬を準備するはずだったが、秋にずれ込んだ。「延期になって自分としては練習期間が長くなった。パフォーマンスを高めていける」。ゆっくりと相棒との信頼関係を深めていく。