橋本聖子五輪相(55)が25日、閣議後会見で、菅義偉新首相(71)と国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長(66)が23日に電話会談したことを受けて「私としても、菅総理とバッハ会長が前向きな会話を交わされたこと、うれしく思っていますし、大会の成功に向けて尽力していきたい」と話した。

また、24日の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの新型コロナウイルス対策や簡素化を話し合うIOC調整委員会の冒頭でのバッハ会長のあいさつに言及。「東京大会に向けての準備態勢など、非常に高く評価されていると感じた。長年、会長とは五輪ファミリーという形でお世話になっていますが、会長の話の仕方とか、非常に前向きにやるんだ、という決意が言葉から表れていた」と印象を述べた。

選手の出入国について、年内に取りまとめる中間報告までに具体的な検討が進められる見込みだが「時期的には早くしたいと思っています。そうでなければ計画が立たない。世界を転戦しているアスリートは先を見据えて計画を立てている。目標をしっかりと定められる体制を取ってあげたいと思っている」とあらためて前倒しを示唆。さらに「日本選手が海外から帰国後の措置については、早急に対応する必要がある」とも話した。