衆院予算委員会4日目の9日午前も、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による「女性蔑視」ととれる発言に対し、辞任を求める声が止まらなかった。

立憲民主党の女性衆院議員3人は連続して集中的に「森降ろし」に言及した。亀井亜紀子氏は「海外であれば、とっくに辞任している」と指摘。続いた金子恵美氏も、森発言を受けて大会ボランティアが390人以上が辞退したことを自民党の二階俊博幹事長が「瞬間的なこと」などとしたことについて、「ボランティアの思いを踏みにじった。心ない発言をどう思うか」と橋本聖子五輪担当相に迫った。

橋本氏は「二階幹事長の真意がどこにあったのか分からないが、不適切な発言であった」との認識を示した。

山本和嘉子氏は、4日の森会長の謝罪会見は「内容的に逆ギレの会見だった。元アスリートとして、ひとりの女性として森会長続投でいいのか」などと、橋本氏を追及したが「大会組織委員会が判断しなくてはならない」と言及を避けた。 山本氏は上川陽子法務相にも同じ質問をしたが、上川氏も同様に「続投の可否は大会組織委員会で判断されること」とした。

また小泉進次郎環境相に対し、妻の滝川クリステルが東京五輪・パラリンピックの招致活動に尽力した関係から「森会長の発言や進退について奥様と話をしたか」などと投げかけた。小泉氏は「家での会話というのは外で話すものではないと思います(笑い)。このことによって、やっぱり日本は変わらない国なのか。国際社会からもそのように見られているとしたら非常に残念。くじかれたような思いになっている方々が多くいらっしゃる」と述べた。山本氏は「偏った考え方の森会長には、すみやかに辞めてもらう」と締めた。