東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森会長の発言をめぐり、米国で五輪の放映権を持ち大きな影響力を持つNBCはニュースサイトに、森氏の辞任を求めるオピニオン記事を掲載した。元プロサッカー選手でもあるパシフィック大政治学教授のジュールズ・ボイコフ氏が執筆。「東京五輪の森会長が大坂なおみらから性差別で非難された。彼は去らなければならない」と見出しを掲げた。

森氏の発言について「今、森会長は聖火を落とした」などと皮肉まじりに、性差別発言の内容を紹介。「中途半端な謝罪をした後、職にとどまった」と経緯を説明した。森発言を「日本における、より広い問題の一部」とし、世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で日本が153カ国中121位ということも紹介。その上で「森氏はカーテンを開けて世界に見せた。誰かが性差別発言のために職を失うに値する時があるとすれば、今だ」とした。

IOCについても「沈黙の後に森発言を非難する声明を発表」と対応を批判。「重要なのは、IOCが正しいことを行い、森氏に辞任を強いることができるかどうかだ」と迫った。